09.1日のタイピング量と辞書登録
メールのタイピングのスピードの重要性を解説します。またタイピングスピードを上げる方法として辞書登録の活用方法もお伝えします。
目次
1.1日のタイピング量
2.タイピングのスピード
3.辞書登録
4.辞書登録の設定方法
5.まとめ
6.イントロダクションの動画
7.動画版本編を無料で視聴したい方はこちらから
1.1日のタイピング量
では続いて「書く・送る」のところに入ります。
まずは一日のタイピング量を見たいと思います。
私たちは一日にメールを自分から送る、返信するので合計20件くらいあるとします。
1メールあたりの文字が122文字あったとします。
計算を簡単にするために丸めて125文字にします。
そうすると一日20件×125文字で一日2500文字、日本語を打っていることになります。
例えば「よろしくお願いします」と打つのに、yoで2タッチかかりますので、そうすると約2倍として一日5000回くらいキーボードを打っていることになります。
すなわち5,000回ぐらいキーボードを一日打っているというように、仮定したいと思います。
2.タイピングのスピード
そうすると、タイピングは一日や、年間で生産性に与る影響をみてみます。
5,000回キーボードを打つのに必要な時間というので、タイピングのスピードが違うAさん、Bさん、Cさんの3人を仮定しています。
Aさんは1分間150なので、1秒間2.5タッチになります。
Bさんは1秒間5タッチです、かなり早いです。
Cさんは450なので、もう目にも止まらぬスピードで打てる方です。
これはAさんの数字の2倍3倍になっているので、数字のお遊びに見るかもしれませんが、実際のスピードです。
私たちも数千人のデータをとってきましたが、日本人のビジネスパーソンの平均だいたいAさんくらいです。
Bさんは30人40人くらいの部署で1人存在しますので、AさんとBさんが同じ部署にいるというのを考えていきたいと思います。
Cさんはごくまれにいらっしゃいますが、スーパーエンジニアのような人たちは450を叩き出して行きます。
そうすると年間で変わってくる所要時間ですが、AさんとBさんで70時間ぐらいAさんとCさんだと90時間くらい変わってきますので、タイピングのスピードは馬鹿にならないのです。スピードを上げていきましょうということになります。
ちなみに、自分のタイピングのスピードを知りたければ、e-typingというサイトで腕試し、レベルチェックをやってみてください。
設問が出てきて、それを打った後に、ワード・パー・ミニット=wpmという指標が、ご自身の1分間のタイピングのスピードになります。
3.辞書登録
タイピングのスピード上げていただきたいのですが、すぐに上がらないのでオススメの辞書登録もご紹介しておきます。
ここにあるように「お礼」、「お詫び」だとか。文頭文末挨拶を辞書登録として登録しておくと、実際にメールを打つ時間が短くなります。
お客さんとのやり取りもです。このメールの用件は「その後、就業規則や労使協定に届け出は......」ということだけです。それ以外の「ご無沙汰しております」、だとか、「ご丁寧に...何か私の方で手伝えることがあればとか引き続き」というのは、全部文頭や文末挨拶で登録しておけば済む話なので、毎回打つのを用件だけにしていると、文字を打つ時間を短くできます。
4.辞書登録の設定方法
ちなみに辞書登録の設定方法ですが、画面の右下に道具箱があります。
これをクリックして単語の登録(win10以降:画面右下の「あ」もしくは「A」を右クリックして「単語の追加」)とやれば、単語に表示させたい文章や文字列を打って、読みはそれを省略させたものを打ちます。
登録していただければ「い」変換で「いつも大変お世話になっております」というように表示されるようになります。
辞書登録を出力する方法ですが、道具箱をクリックしてツールboxツール一覧の出力でデスクトップをクリックして保存するとすれば、辞書登録がテキストデータとして吐き出されます。
今度は辞書登録を登録する場合です。パソコンに取り込む場合ですが、予め辞書登録のテキストデータをデスクトップに保管しておきます。
手順は先程と同じです。ツールボックスをクリックして(win10以降:画面右下の「あ」もしくは「A」を右クリックして「単語の追加」→「ユーザー辞書ツール」→)、「ツール」→「テキストファイルからの登録」でデスクトップをクリックして、あらかじめ保存しておいたテキストファイルを開けば、瞬時に辞書登録がインストールされます。
もしすでに登録しているものがあれば、新しいものをインストールしても重複しないものだけがインストールされますので、ご安心ください。
5.まとめ
・タイピングの量を考えると、タイピングスピードを上げることが重要
・辞書登録を活用するとタイピングのスピードを補える
6.イントロダクションの動画
7.動画版本編を無料で視聴したい方はこちらから
執筆者
株式会社プロスタンダード 代表取締役社長 若林雅樹
新卒で株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社し、一貫して人事を経験。全社5,000人の働き方改革プロジェクトを任され、残業時間削減に貢献。会社設立後は、全社の働き方改革を人事として推進してきた経験を活かし、全社単位での残業削減、生産性向上を支援。コンサルティング先のクライアントは数百億企業から1兆円超え企業と多岐にわたる。また、独自のナインウォールズメソッドを活用して、再現性のある成果をクライアントに提供している。著書は「メールはすぐに返信するな。」(KADOKAWA)。