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07.優先順位をつける

身に付けるべき4つの習慣の最後、優先順位をつけることには、どのような方法があるでしょうか?

具体的な方法について解説します。

 

目次 
1.優先順位をつける3つの方法
2.緊急度・重要度を考える
3.その日中にやる仕事を3つ決める
4.エビングハウス忘却曲線・パレートの法則
5.まとめ
6.イントロダクションの動画
7.動画版本編を無料で視聴したい方はこちらから

1.優先順位をつける3つの方法

優先順位をつける習慣について解説します。

 

嫌な仕事も早めに解決して、問題も前倒して目途がついたら5分より長くかかる仕事がたくさん残ってきます。

 

ここに関しては次の3つを行いましょう

1       緊急度・重要度を考える

2       所要時間を見積もる

3       その日中にやる仕事を3つ決める

 

2.緊急度・重要度を考える


まず①の緊急度と重要度を考えるというのは、ご存知の方が多いかもしれませんが、ここでさらに深くお考えいただきたいことがあります。

緊急度と重要度は、どちらの方が主観的な指標なのかということです。


では、どちらの方が主観的で、どちらの方が客観的なのか?

重要度の方が主観的な手法になります。例えば、人生で何を重視していますか?といったことや、仕事で何を大事にしていますか?ということは、人によってバラバラです。スピード第一、信頼第一、顧客満足度第一、正確さ第一といういろんな重要度が人によって違います。

 

結局、優先順位を決めるのは自分だけではありません。それを依頼してきたお客様や上司と、緊急度と重要度ですり合わせましょう。

どんなことを重視するかをすり合わせられると、良い優先順位を付けられます。

 

3.その日中にやる仕事を3つ決める


その日中にやる仕事3つ決めましょう。どうしても私たちは緊急度の高い仕事に振り回されがちです。

 

最悪な一日の終わり方とはどういう一日かというと、「あ、本当はあれやりたかったのに全然できてない」という日ではないでしょうか?どんなに忙しい日でも「今日は何が何でもこの3つは死守するぞ」と朝一で決め、それを意識し続けると実際に完了しやすくなります。

 

ぜひその日中にやる仕事というのを3つ絞り込んでみてください。

 

4.エビングハウス忘却曲線とパレートの法則

 

エビングハウスの忘却曲線によると、人間、学習直後は100%覚えていたものは1時間後に44%、1日後に26%になってしまいます。 

またパレートの法則によると、優先度の高い仕事を押さておけば、20%の時間で80%の完成度まで到達できます。

 

残り80%の時間は20%の成果にしか繋がりません。神は細部に宿ると言われる所以です。

これを上司と部下で応用してみたいと思います。仕事を受けるときです。例えば、私が部下だったとします。上司がいたとします。課長としておきましょう。

 

定例会議の議事録を私が任されたとします。どんな仕事にも80点=合格点と、完璧=100点が存在します。

私は課長にその定例会議の議事録を任された時に「80点で良いだろう」と踏んでいたとします。なので、合格点は定例会議の議事録であれば、決定事項と検討事項が分かれば良いと思います。それを15分でまとめたとします。それを納期直前に課長に提出します。

 

ところが、課長は80点ではなく100点を求めていて、「部長にこれ回覧したかったんだよね」、「他の人がどういった発言したか、その発言内容を知りたい」、「体裁を整えてほしい」と言われたとします。上司は100点を求めていて、私が80点と見誤っていたパターンです。


そうすると私に何が起こるか。想定外の1時間のタスクが発生して、まずどんな発言内容があったかを振り返っても、文字に起こして発言者に内容を確認して体裁を整えるので、4倍の1時間かかるでしょう。

これでスケジューリングが崩壊してしまいます。

 

逆も然りです。上司は80点で良いと思っていたのに、私はものすごく気を利かせて100点で持って行くと、その一時間は丸々無駄になってしまいます。

 

ここの80点か100点かのすり合わせを、例えば上司、あるいはお客さんとするのが非常に大事です。

 

5.まとめ


・優先順位をつける方法は、次の3つ。

①   緊急度・重要度を考える

②   所要時間を見積もる

③   その日中にやる仕事を3つ決める

 

6.イントロダクションの動画


7.動画版本編を無料で視聴したい方はこちらから

執筆者

株式会社プロスタンダード 代表取締役社長 若林雅樹

新卒で株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社し、一貫して人事を経験。全社5,000人の働き方改革プロジェクトを任され、残業時間削減に貢献。会社設立後は、全社の働き方改革を人事として推進してきた経験を活かし、全社単位での残業削減、生産性向上を支援。コンサルティング先のクライアントは数百億企業から1兆円超え企業と多岐にわたる。また、独自のナインウォールズメソッドを活用して、再現性のある成果をクライアントに提供している。著書は「メールはすぐに返信するな。」(KADOKAWA)。

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