04.パフォーマンスを発揮するために、今すぐやる
パフォーマンスを発揮するために、中断を減らすための4つの習慣があります。
その1つ目、今すぐやることの重要性について解説します。
目次
1.中断を減らす4つの習慣
2.今すぐやる習慣
3.5分ルール
4.まとめ
5.イントロダクションの動画
6.動画版本編を無料で視聴したい方はこちらから
1.中断を減らす4つの習慣
製造業の現場における生産性が高い理由は、同時に一つの事しかしないからです。
ただ私たちは、手元作業が違ううえ、複雑なことをやりつつ、紙もあって電話もあってパソコンもあります。その為、この環境といかに上手く付き合うかを考えなければ、中断の嵐が発生して生産性が下がってしまいます。
さすがに電話は無視できないので、少なくとも紙やパソコンから来る中断は減らしましょう。
身に付けるべき習慣としては次の4つになります。
① 今すぐやる
② 嫌な仕事ほど先にやる
③ 問題を直ちに解決する
④ 優先順位をつける
これらの4つを習慣化すれば、中断を劇的に減らして1つの事に集中しやすくなります。
皆様自身どこが改善できるか、どこがより強化できるか、と考えてみてください。
今回の記事では、①今すぐやる について解説します。
2.今すぐやる習慣
ところで、新入社員になりたての頃は研修等があったと思いますが、仕事のさばき方、仕事の進め方を学んだことはあるでしょうか?
色んな企業様で聞いてきて、「習ったことない」という回答が大半でした。
運転の免許を取った方は教習所に通ったと思いますが、教習所ではルールを学んだと思います。
これがブレーキで、これがアクセルでこの道路標識の時には止まれというものがルールになりますが、このルールがあることによって私たちは事故なく、仮免を取った後に実際に運転できます。
仕事の進め方にも、ルールがあります。
3.5分ルール
ルールがあると効率化しやすくなります。
ご提案したいルールというのが、仕事があった時に5分でできるか5分より長くかかるかを判断する、というルールです。
5分でできるものも、5分より長くかかるものもたくさんあります。5分でできるものは、まず管理をせずに目が合った瞬間に片づけるということをしてみてください。メールの返信や電話の折り返しなど、5分でできるものがたくさんあります。
これらは後回しにしてしまうと結局集中している時に「あれどうなっていますか?」と電話が鳴ったりして中断が発生します。そうなる前に、きちんと片づけてしまうことがポイントです。
5分より長くかかるもの、こちらがどちらかというと本業ですが、集中している時に飛び込んできたりします。
例えばこういった提案資料を作ってくださいという依頼が来たら、予定表や手帳に予定を入れてその場ですぐ忘れてしまってください。
また目の前の仕事に戻ると、1つのことに集中しやすくなります。慣れてきたら5分でできるものは、まとめて一日3回、一日5回で処理するというようにまとめていくことをおすすめします。
まずは癖付けのため、5分でできるものは見た瞬間に片付けてみてください。
4.まとめ
・中断を減らす習慣は、今すぐやる、嫌な仕事ほど先にやる、問題を直ちに解決する、優先順位をつけるという4つ。
・5分でできることは、すぐに処理する。
・5分でできないことが発生したら、いったん予定表や手帳に記入して忘れて、目の前の仕事に戻り集中する。
5.イントロダクションの動画
6.動画版本編を無料で視聴したい方はこちらから
執筆者
株式会社プロスタンダード 代表取締役社長 若林雅樹
新卒で株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社し、一貫して人事を経験。全社5,000人の働き方改革プロジェクトを任され、残業時間削減に貢献。会社設立後は、全社の働き方改革を人事として推進してきた経験を活かし、全社単位での残業削減、生産性向上を支援。コンサルティング先のクライアントは数百億企業から1兆円超え企業と多岐にわたる。また、独自のナインウォールズメソッドを活用して、再現性のある成果をクライアントに提供している。著書は「メールはすぐに返信するな。」(KADOKAWA)。