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02.ケーススタディ

今回はケーススタディを用意しています。

ケーススタディを通してご自身の課題をチェックしてみましょう。

 
目次
1.ケーススタディ 太郎君の一日
2.課題の抽出
3.3つの問題
4.まとめ
5.イントロダクションの動画
6.動画版本編を無料で視聴したい方はこちらから

 

1.ケーススタディ太郎君の一日


今回のケーススタディは、太郎君の仕事の進め方を、1日の流れで記載しています。

太郎君の仕事の進め方を読みながら、どこに問題があるか考えてみてください。(複数あります。)

ケーススタディ:太郎君の一日

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太郎君は人事部所属の社員です。素直でマジメによく働きますが、少しルーズな一面があります。

 

今日は始業2分前にオフィスに着きました。あわてて自席に着き、早速Outlookを立ち上げると、山のようなメールが目に飛び込んできました。

「返信し忘れているメールが無ければ良いけど・・・」と思いながら新着メールを確認していると、課長の森田さんから「昨日送った○○の件のメール、確認してる?」と聞かれました。記憶にないことだったので慌ててメールを検索していたところ、電話が鳴り始めました。

 

電話の相手は、経理の田中さんで、「先日御願いしていた帳票の件、その後どうなりました?」と聞かれました。そういえば営業の吉田さんに確認をしたまますっかり忘れており、1週間返答を頂いていないことに気づきました。この件は、今日中に提出をしないといけない帳票だったので、慌てて吉田さんに連絡しました。しかし、吉田さんは打ち合わせ中ということで、仕方なく電話を切りました。

 

落ち着いて、今日1日の予定を確認しようとしたところ、グループ会社の山田さんから電話がありました。「申請書の記入箇所で不明な点があったので教えてほしいのと、オフィスで切れている備品を送ってほしい」とのことです。確かに一昨日、山田さんからメールを

もらっていたことを思い出しました。申請書については小林さん、備品については佐藤さんに対応を御願いしないといけないため、すぐに依頼をしようと思っていましたが、結局後回しになっていました。電話を切った後、急いで小林さん・佐藤さんにお願いをし、自席に戻りました。

 

席に着き、一息をついて作業に集中しようとするのですが、帳票のことが気になってなかなかはかどりません。ふと時計を見ると、2時間経過していたので、先ほど打ち合わせ中だった吉田さんに改めて電話をしました。しかし、またもや電話は繋がらず、夕方再度連絡することを伝えて電話を切りました。そうこうしているうちに、課の打ち合わせの時間になり、「あ、会議資料を作っていなかった・・・」と思いながら、席を立ったのでした。

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いかがでしたか?

 

2.課題の抽出


次に、問題がある箇所を思いうかべるか、可能ならお手元のメモに箇条書きで書き出してみてください。


さらに、ご自身も忙しい時、似たような現象が起きていないかを思い返したり、メモにチェックしましょう。 

「似たような現象が起きてる」

「あ、自分も太郎君のようなことをやっている」

ということがあればチェックをつけてみてください。どこにチェックをつけたかが重要です。

 

3.3つの問題


太郎君の行動で問題とされる内容は、次の3つに分類できます。

①   メール処理の課題

②   スケジューリングの課題

③   仕事の進め方

自分に当てはまると感じてチェックした問題行動が、この3つのうちどれに当てはまるか確認しましょう。

 

例えばメール処理の問題に該当している場合は、メール処理の問題を重点的に改善してみてください。

 

4.まとめ


・ケーススタディにより、自分に当てはまる非効率な行動を自覚する。

・非効率な行動は、メール処理の課題、スケジューリングの課題、仕事の進め方の3つの課題に分類できる。

・自分の課題を理解したら、その課題について重点的に対策する。


5.イントロダクションの動画


6.動画版本編を無料で視聴したい方はこちらから

執筆者

株式会社プロスタンダード 代表取締役社長 若林雅樹

新卒で株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社し、一貫して人事を経験。全社5,000人の働き方改革プロジェクトを任され、残業時間削減に貢献。会社設立後は、全社の働き方改革を人事として推進してきた経験を活かし、全社単位での残業削減、生産性向上を支援。コンサルティング先のクライアントは数百億企業から1兆円超え企業と多岐にわたる。また、独自のナインウォールズメソッドを活用して、再現性のある成果をクライアントに提供している。著書は「メールはすぐに返信するな。」(KADOKAWA)。

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