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社内研修内容は即行動で身に着けられる!!タイムマネジメントを例に解説。

即行動で社内研修を生かそう

社内研修内容は即行動で身に着けられる!!タイムマネジメントを例に解説。

即行動で社内研修を生かそう

 

 社内研修といえば、「やらされている」という意識を持って参加される方もいらっしゃるかもしれません。人事目線では、せっかく時間を費やして手に入れた知識は、最大限活かして欲しいですよね。

 今回は、社内研修内容を即行動で身に着けられる方法を、タイムマネジメントを例に挙げて解説していきます。

 

タイムマネジメントは、仕事の生産性を向上させるために限られた時間を有効に使って、効率良く仕事をするためのスキルで、今や働き方改革を進める日本の企業においては常在化大きな育成テーマになりつつあります。

 

今後の情勢でさらに労働人口が現象する中、タイムマネジメントはますます重要になってくることが考えられますので、人事としては必ず押さえておきたいところです。

 

株式会社プロスタンダード 開発部 高取将来

 

目次

1.研修内容を身に着ける3つのコツ

2.学習の転移(行動化)<タイムマネジメントで学習の転移(行動化)しやすい具体例は?>

3.人を巻き込む<タイムマネジメントにおいて人を巻き込む行動とは?>

4.気楽に始めて継続する<タイムマネジメントで継続・意識しやすいことは:のこぎり歯現象をモデルに説明>

5.まとめ

 


1.研修内容を身に着ける3つのコツ

仮にタイムマネジメントを自己学習や研修などで学んだとしても、すぐに生かせるかはその人次第です。せっかく学んだ知識を、実際の業務の中で生かさないのはもったいないので、研修後取り組んだ方がよい3大行動についてまとめました。タイムマネジメントだけにとどまらず、いろんな分野の研修後にも使える行動なので押さえておきましょう。

 

2.学習の転移(行動化)

 学習の転移とは、まず学んだことを行動に転移させることです。つまり、「知識は行動に出してこそ身になるもの」ということです。

 

 学習の転移を説明する前に、悲しいお知らせがあります。研修や講習会で学んだ内容のほとんどは、業務に生かされないと言われています。理由は、人は忘れる生き物だからです。

 

 ドイツの心理学者エビングハウスの研究結果で「人の記憶は、1日後74%を忘れ、26%を覚えている」というものがあります。だからこそ、記憶がおぼろげになる前に、研修や講習会で学んだ26%の記憶の内容を、「まずやってみる」ことが大事です。

 

 学んだことを自分なりに「学習の転移(行動化)」をするチャレンジャーは、とにかく即行動し、失敗も成功も含め多くの体験を積んでいきます。それだけではなく、行動していれば偶発的な案件や成長の機会が得られ、結果キャリアアップに結びつく可能性が高くなるといわれています。

 

 せっかく時間をかけて学んだ内容なら、知識を行動化して身に付けましょう。あらゆる場面で失敗しても成功しても、何倍もスキルアップできるはずです。

 

<タイムマネジメントで学習の転移(行動化)しやすい具体例は?>

・1日の業務を細分化して付箋に書き出してタスク化する。

・5分以内でできるタスクはその場で終わらせ、集中したい仕事に行き付く。

・嫌な仕事ほど先にやって不安要素を断ち切る。

・仕事に優先順位を付ける。等

 

3.人を巻き込む

 社内研修で学んだ多くのことをどれから手を付けるべきか、わからない方も多いでしょう。とくに若手の社会人にはそのような傾向があります。そのような場合には、同僚や上司などの人を巻き込んでフィードバックをもらうことも一つの方法です。

 

 人を巻き込むことは大きなメリットとなります。チームの一人一人が責任を持ちつつお互いを意識し合える状況ができ、他覚的な視点を得られたりするからです。 

 

 同じ内容の社内研修に出た同僚や先輩がチーム内にいるのであれば、なおさら好都合です。研修内容を共有できてお互いにとってもスキルアップできるチャンスだからです。研修にちなんだ一つのテーマをもって、チームで仕事に望んでみてはいかがでしょうか?

 

<タイムマネジメントにおいて人を巻き込む行動とは?>

・同じ課のチームで、「今日〇〇時までにこの仕事を終わらせてみよう」と目的意識を一つ共有してみる。

・目標を達成できたら達成感や信頼感によってチーム力が高まる。

・もし目標達成できなくても、各自のタスク達成率の見直しや、次回の目標に向けたアップデート会議などを行うことで、チーム全体がスキルアップできる。

 

4.気楽に始めて継続する

  「一つの新しい行動は、180日継続すれば人生を通しての習慣となる」と言われています。

 

 社内研修で得た内容は、半数以上の事は忘れてしまいます。

 研修内容からアクションプランを考えるに際し、「明日から実行できる内容」にポイントを絞るのがポイントです。

 

 そして研修が終わったら、アクションプランを1~2個挙げて、次の日から気楽に始めるのがポイントです。

 

 いきなり、翌日から社内研修内容をすべて体現しようとしても難しいでしょう。

 忙しい業務の中で、さらに研修内容を踏まえた新たなチャレンジをするわけですから、研修内容すべてをいちいち気にしていられません。

 

 ならば、気楽に始められる研修内容を一つピックアップして集中継続して身に着けたほうが、着実にスキルアップできるのではないでしょうか。そしてこれを繰り返し、スキルを増やしていけばいいわけです。

 

 

<タイムマネジメントで継続・意識しやすいことは:のこぎり歯現象をモデルに説明>

・上記ののこぎり歯現象を一つ意識してみるだけでも、すべての時間短縮に繋がる。

・仕事を中断されれば能率が悪くなるので、中断される内容をできるだけ排除する方法を考える。

・仕事を中断される数が減少すれば、能率が高いまま仕事をこなすことができる。

・具体例:仕事が中断されにくい早朝に出勤して仕事をする、周囲から情報が入ってこない別室で仕事をする、5分以上かかる仕事は予定を決めて後回しにする、など。

 

5.まとめ

 

社内研修後にとるべき行動について、タイムマネジメントの例を挙げて説明してきました。

1.「学習の転移(行動化)」

2.「人を巻き込む」

3.「気楽に始めて継続する」

以上の3つを基本にすることは、研修後の行動で効果的であり、学んだ知識を自分に落とし込みやすくなります。

また、タイムマネジメントについて例を挙げて解説しましたが、職場環境によって用いる方法も異なり変化するものです。自分なら、自分の職場ならどうするか、という応用も含めタイムマネジメントは心のゆとりを確保するために重要なスキルです。だからこそ、学んだ内容をできることから1つずつ実践、習慣化できると良いかもしれません。

 

執筆者

株式会社プロスタンダード 開発部 高取将来

プロスタンダードが創業時から提供してきたタイムマネジメント研修のバージョンアップに携わる。他にも、同社が提供する主要な研修の新規企画やバージョンアップに多数貢献。各研修や業務改善のワークショップなどの運営にも携わり、受講者の目線、最新のニーズを企画に取り入れている。

 

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